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「保険」






 
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2002年8月22日(木)

保険会社は保険契約の含み損計上?

負債にも時価主義会計があります。最近では退職金給付会計として大企業は多額の債務積増しを強いられました。遠い将来に多額の支払いがあれば適正な金利水準での債務の現在価値を計算し直します。

積立金の運用を4%で計算していての20年後に3000万円支払の現在価値の債務額は2059万円です。しかし現実に即しての1.5%で計算し直せば2602万円です。帳簿価格が2059万円とすれば差額543万円が不足であり、この不足額を何らかの形で損失として処理し債務(計算上の積立金)の積み増しをしなくてはなりません。つまり負債の含み損の計上です。

国際会計基準審議会が保険会社に対して保険契約を時価評価するようにと検討しています。つまり上記金額を将来の支払い保険金として計算するのです。

かつて高利で募集した生命保険契約に対して現行金利で再計算を行い、差額を損失処理して債務に計上するということです。過去の高利募集契約の例えば20年後の満期保険金や年金の支払いに対して損失計上により債務の積み増しを行うのです。

もちろんそうすれば債務超過保険会社も続出するでしょう。日本ばかりか多くの国の保険業界が抵抗しており、このまま会計基準の変更になるとは思えません。しかし欧州では参考情報として公開している企業もあるといいます。日本でも開示方向の生保会社もあるそうです。相互会社の生保各社が株式会社化し公開すれば会計基準の変更からは逃げられなくなります。(週刊東洋経済2002.8.24号)

大手上場企業が皆一斉に不動産の売却に向かったのは会計制度変更が大きな理由のひとつでした。大企業は不動産を積極的に所有しなくなり、それにより不動産市場は大変動しています。保険においても会計制度変更で経済が大きく変るかもしれません。

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