2002年3月14日(木)
金融再生委員会のマニュライフへの免許付与。
日経金融新聞の不定期連載「金融再生委員会議事録を読む」をbird発行人は毎回楽しみにしています。小説には太刀打ちできない事実の重さがあります。
第百生命はマニュライフに1999年に営業権をすべて譲渡し営業職員は移籍しました。第百生命には逆ザヤの多い既契約だけが残ります。マニュライフは第百生命の支援要請に応じず、第百生命の破綻をまって、予定利率を下げて既契約を買い取ります。まさに「いいとこ取り」スキームでした。
1999年3月25日の金融再生委員会はこのスキームを前提としてのマニュライフに対しての免許付与が議題でした。(日経金融2002.3.6.)
○委員「申請保険会社に免許を与えることについては、法律上の条件を満たしていれば与えざるを得ないわけですね。生保への検査を金融監督庁はやっていないわけでしょう。」
○金融監督庁「やっていません」
○委員「予定しているのか」
○金融監督庁「その辺は検査部がどう考えているのかということで、ちょっと存じません」
再生委員はこのスキームに大きな疑問を持っていました。ただし委員会は第百生命の経営問題を議論するところではなく、マニュライフの新会社への保険免許付与をするか否かの権限しかなかったようです。危ないと思いつつも、免許を出さざるをえなかった金融再生委員会の苦悩が伝わってきます。


